
ふるさと陸前高田市気仙町の8月7日は勇壮なけんか七夕太鼓の音とともにはじまります。このけんか七夕は900年以上もの伝統ある天下の奇祭と言われており、岩手県指定無形文化財となり(平成9年)貴重な文化遺産として受け継がれてきました。

けんか七夕の山車は約4トンもの重さがあるそうです。そのけんか七夕の山車 2台が正面から「ドカア〜ン」とぶつかり、「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声とけんか七夕ばやしのはげしい太鼓の音「いさみ太鼓」とともににユッサユッサ・ギッシギッシとゆれます。
このけんか七夕太鼓で育った気仙の人はここでじっとしておられず、老人まで綱を引っ張りけんかに参加します。こちらから

8月7日のけんか七夕にむけて、2ヶ月も前から作りはじめ、七夕当日朝までかかって飾りつけられた山車は大きな太鼓3,4台をくくりつけ、太鼓を打つ中学生、篠笛をふくこどもたち、山車の上には電線をよける担当の中学生高学年の男子をのせて「やすみ太鼓」をうちならしながら出発をまちます。こちらから

けんか七夕山車の中心には樹齢50年以上、長さ40〜45尺(12〜13.5メートル)の杉の舵棒がとおっていますが、この舵棒の前後に取り付くのは屈強の若者達です。
気仙町の町は昔の城下町のように道路が直角にまがっています。山車が角を曲がるときは、舵棒についている若者たちが「せーの!」の掛け声とともに向きをずらして道をまがります。

けんか七夕を引いていたのは、子供達と女子、世話役の男性でした。今は子供の数が少なくてお母さん、おばあさんも参加し、それでも動かない時はフォークリフトでおしてもらうようです。

けんか七夕の土台は樫や欅の木を気仙大工の職人の指揮のもと町内の若者総出で組みたてます。山から切り出した藤蔓でキリキリと締め上げ山車どうしのけんかぶつかり合いにもビクともしないように作ります。気仙大工の腕の見せ所です。こちらから

となりの陸前高田市高田町には「うごく七夕」があります。毎年8月7日町内12台の山車がでて、けんか七夕ばやしを打ち鳴らしますが、ぶつかり合いはしないで、美しさ、豪華さを競い町内を練り歩きます。けんかはしないので、山車の土台も舵棒も華奢にできています。こちらから
写真は2006年8月7日撮影